野菜の開発最前線

今日、懇意にしていただいているプチベールという新野菜の育成元の増田採種場さんの増田社長からお電話をいただきました。
 私が外国よりとりよせた、変わったブロッコリーと、開発中の品種を試験的に交配してみたいので、私ンちの野菜を株ごと根こそぎ研究農場に移植したいとのこと。快くお受けしました。

 増田さんの開発したプチベールは、地元名産の芽キャベツと増田さんの得意とするキャベツの原種に近いケールを交配することで生まれた野菜です。当初は、芽キャベツにケールの性質をとりいれることで、耐病性を持たせることが目標だったそうです。しかし、結果として形や栄養価がすばらしく、今ではすっかり人気野菜になっています。
新野菜開発というと遺伝子組み換えのイメージが強いですが、交配したい野菜の雌しべと雄しべを交配させることで種をつくり、翌シーズンに播種。目標に近いものや思いも寄らない性質を持ったものを残しつつ、交配をくりかえして品種はつくられていくようです。

 我が家の冬の定番のブロッコリーナ(スティックセニョール)もそうやって作り出された野菜です。大手のサカタ種苗が、夏場のブロッコリーをめざし、南方系のアブラナ科野菜のカイランとブロッコリーを交配したものです。

 増田さんから試験品種ということで分けていただいているカーボロゴズィーラもしかり。
野菜の開発最前線
 サヴォイキャベツの葉のちりめんと濃いグリーンを活かした野菜です。増田さんのところではカーボログリーンという名前ですが、日本生まれのイタリア野菜。葉の色がゴジラに似ているので、我が家ではゴジラをイタリア語風にあらわして、カーボロゴズィーラという名前にしています。

 午後には、若手研究員の松本さんと森さんがおみえになり、無事私のこどもが畑より増田さんの研究農場へ旅立ちました。
 研究員のお二人と畑をみながら、この野菜にあれの性質をもたせたらどうなのといろいろお話でき、有意義な時間をすごせました。
 
 我が家の畑発の新野菜が登場する日が来るとうれしいです。
 
 



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