今年の作戦 アグロフォレストリー

 5月1日の中日新聞で、地球温暖化で産地大移動の予測とありました。
北海道以外では、米の不作が続き、みかんの産地は静岡でなく福島に?
もはや亜熱帯気候に近い気候になっているようです。
我が家にもすでに夏場の高温の影響がでており、毎年不作に泣かされております。
去年くらいより、私は、ハウスでの葉物の夏場の生産は無理があるのではと感じ、露地で作れ、暑さや病害虫に強い作物や耐候性を高める栽培方法の研究をはじめました。
まだまだ、企業秘密なので、具体てきに何かとはいえませんが、このブログですこしずつ紹介できればと思っております。
 バンブー農法もそのひとつです。野菜に竹の生命力をチャージできれば、最高ですね。
原料の竹は地元に沢山ありますし。

父が風通しが悪いとハウスの南側にある竹やぶを伐採した場所がありますので、 アグロフォレストリーという考え方で作物を育ててみたいと考えております。
 
 学生時代、4年次を休学し南米の農業を体験する旅をしていた時、アマゾンにある日系移住地では、コショウ生産のモノカルチャー農業からの反省から、アグロフォレストリーという試みが行われるようになっておりました。今から20年も前の話です。
アグロフォレストリーとは、熱帯林を切り払って、単一の商品作物を大量生産するプランテーション型の農業では、病虫害が起きやすく持続するのが難しい。その反省から、熱帯雨林の生態系の特徴である生物多様性にならって、なるべく多彩な生物の生育を組み合わせた。持続可能な経営形態として注目されている。多種多様な樹木を育て、その間でさまざまな作物の栽培や畜産を行う複合経営であります。
熱帯雨林に棲む先住民が行ってきた焼畑農業経営も、熱帯雨林の生態系に学んで多彩な作物を巧みに組み合わせており、アグロフォレストリーの先例と見なすことができます。実際、トメアスーに戦後初の東京農業大学の卒業生の入植者の坂口陞さんは、コショウが連作障害で次から次へと枯れていくことに、悩まれていたとき、アマゾン川の支流に住む、インデオの居住地には多種のフルーツ生えており、薬木が植えられていたことをヒントに、カカオの生産を始め、コショウと違いカカオは日陰を作るので病害の心配もなく、また、その木の下で鶏をかったら、涼しいので、沢山繁殖し、糞によって、土がさらに肥えるという自然のサイクルを得たことがきっかけで、80種類もの樹木の混植が行われているようです。
 冬がある日本の狭い面積では80種はむりにしても、何種類かの作物を組み合わせた方法を模索しようと考えております。それは芋と野菜と温帯でも育つ熱帯果樹の混植になると思います。
 私にそんな考えを気づかせてくれた坂口さんが、4月26日お亡くなりになりました。心よりご冥福お祈りいたします。


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